MENU

地政学リスクと有事のドル買い・円買い|戦争・危機・混乱相場で資金が動く本当の理由

地政学的緊張を象徴する煙と戦火のシルエット、右側には希望を示す金色のチャートラインが上昇する構図。 恐怖と回復のコントラストで、地政学リスクとFX市場の関係を表現したビジュアル。
目次

「ニュース一発でドル円が急落した日」からすべてが始まった

僕が本気で地政学リスクとドル円の関係を勉強しようと思ったきっかけは、 ある日の夜に起きた、たった数分の出来事でした。

いつも通りテクニカルだけを見て、ドル円の押し目だと思ってロング。 チャートも素直に見えていたので、「今日は取りやすい日だな」と油断していました。

ところが、わずか数分後。 スマホのチャートが突然、大きな陰線を描き始めます。 何が起こっているのかわからないまま、 含み益だったポジションは一気に含み損へ、そしてロスカット…。

慌ててニュースアプリを開くと、 そこには「某国で軍事衝突の報道」「中東情勢の緊迫化」といった文字。 チャートの暴落の理由は、テクニカルではなく地政学リスクでした。


チャートだけ見ていると「地政学リスク負け」を繰り返す

このとき痛感したのは、 チャートの裏には必ず「ニュースと資金の流れ」があるということです。

特にドル円は、

  • 米国とその周辺地域での軍事・外交ニュース
  • 日本近辺(東アジアなど)の緊張・ミサイル報道
  • 世界全体の「リスクを取りに行くか/逃げるか」の空気

こういった地政学イベントにとても敏感に反応する通貨ペアです。

それを知らないまま、 テクニカルだけでエントリーしていた当時の僕は、 「訳も分からず急落に巻き込まれては損切り」を何度も繰り返していました。

同じような経験があるなら、 まずはニュースとドル円の関係を整理しておくことが、 これから長くトレードを続けていくための“安全装置”になります。

そもそも、土台として安心して取引できる国内FX口座を使っているかどうかも大事です。 まだ口座選びに自信がない人は、 初心者でも安心して使える国内FX口座ランキングで安全性の高い業者を確認しておく と、万が一のときのリスクもかなり減らせます。


地政学リスクは「戦争ニュース」だけではない

地政学リスクと聞くと、多くの人は「戦争やテロのニュース」を思い浮かべます。 もちろん、それも大切な要素ですが、実際の相場ではもっと幅広いものが含まれます。

  • 国同士の緊張の高まり(制裁・報復関税など)
  • 選挙や政権交代での政策の不透明さ
  • 軍事演習・ミサイル発射報道などの安全保障リスク

こういったニュースが出ると、 投資家は「リスクを取る」のか「一度逃げる」のかを判断します。 その結果として、

  • 株を売って現金や債券に逃げる
  • 一時的に円やドルなどの流動性が高い通貨に資金が集まる

といった資金の大移動が起こり、ドル円のチャートにも大きな波が生まれます。

ニュースと為替のつながり全体は、 経済ニュースと為替のつながりを初心者向けに整理したガイド を一度読んでおくと、土台が作りやすくなります。


ドル円は「アメリカ」と「日本」だけではなく“世界の空気”で動く

ドル円というと、「アメリカ経済」と「日本経済」だけで決まっているように感じがちです。 実際には、世界中の投資家がどこにリスクを取りに行くかという“空気”の変化にも、強く影響を受けます。

例えば、世界的に株式市場が好調で、 「とにかくリスク資産を買おう」というムードのときは、 ドル円はジリジリと上昇しやすくなることがあります。

一方で、世界的な株安や、 「戦争かもしれない」「制裁合戦になりそうだ」というニュースが増えてくると、 投資家は一度リスクを抑えようとして、ポジションを閉じたり、安全な資産に移ったりします。

このとき、金・債券・一部の通貨など、 “逃げ場”として選ばれる資産のひとつがドル円になることが多いのです。

株・金・原油などとの相関まで広げて理解したい場合は、 株・金・原油と為替の相関関係を整理した記事 を合わせて読むと、地政学リスク時の資金移動のイメージがさらに立体的になります。


このページで目指すゴール

この記事では、難しい専門用語や政治の深い議論ではなく、 「ニュース一発でドル円が動いたとき、初心者はどう身を守り、どうチャンスを拾うか」 という実戦的な目線に絞って解説します。

  • 地政学ニュースが出たときのドル円の典型パターン
  • 「絶対に触らないほうがいい場面」と「慎重ならチャンスになる場面」
  • 事前にできるポジション調整・リスクの減らし方

ニュースをゼロから追いかける必要はありません。 最低限のポイントを押さえれば、 「何も知らずに巻き込まれる負け方」は確実に減らせます。

そのうえで、長く相場に残るためには、 ニュースに振り回されないメンタルとルール作りも重要です。 感情との付き合い方は、 FXのメンタル管理を体系的にまとめたガイド を読んでおくと、この先の内容もブレずに取り入れやすくなります。

地政学ニュースでドル円が動くときの典型パターンを先に知っておく

地政学リスクと言っても、毎回まったく違う値動きをするわけではありません。 実際にチャートを追っていると、ドル円には何度も繰り返される「型」のようなものがあると感じます。

僕自身、ニュースに翻弄されていた頃は、 「毎回予想外の動きにやられている」と思っていましたが、 過去のチャートとニュースを見直してみると、 だいたい次の3パターンのどれかに当てはまることが多いと気づきました。


パターン①:世界的なリスク回避で円買いが優位になるケース

一つ目は、「世界全体でリスクを取りたくない空気になる」パターンです。 戦争懸念や大規模テロ、金融危機の再燃などが報じられたとき、 株式市場が一斉に売られ、投資家が安全資産に逃げようとする局面です。

こうした場面では、

  • 株式や新興国通貨などのリスク資産が売られる
  • 債券・現金・一部通貨に資金がシフトする
  • その中で円買いが優勢になりやすい

結果として、ドルも「逃げ場」として買われつつも、 それ以上に円が買われることで、ドル円は下方向に大きく動くことがよくあります。

特に、日本は対外純資産が大きく、 「リスクが高まると日本勢が海外資産を引き揚げるかもしれない」という意識も働きやすいため、 円へ資金が戻る動きが出やすいと考えられています。 円そのものの性質や立ち位置は、 円という通貨の構造と国際的な役割を押さえる解説記事 を読んでおくと理解しやすくなります。


パターン②:米国が絡む場合、ドル買いとドル売りがぶつかるケース

二つ目は、米国自身が当事者になる地政学ニュースが出たときです。 このときのドル円は、少し複雑な動きをしやすくなります。

例えば、

  • 「世界的なリスク回避 → ドルも“逃げ場”として買われる」力
  • 「米国の先行きへの不安 → ドルを売って他通貨に逃げる」力

この二つが同時に働いてぶつかるため、 初動は急騰・急落どちらにも振れやすく、その後に大きく巻き戻すこともあります。

ニュースの「インパクトの強さ」と「マーケットがどちらの側面を重く見ているか」で、 ドル円の方向性が変わってくるイメージです。

こうした場面では、短期的にはボラティリティが急上昇し、 値が飛びやすくなります。 値動きの荒さを測る指標としてよく話題に上がるのがVIXですが、 ここでは「相場の緊張度合いをざっくり見るもの」と捉えておくだけで十分です。 詳しい中身は、 VIXとリスクオン・オフの基本的な仕組みを理解する記事 に任せて、本記事では具体的なトレード対応に集中していきます。


パターン③:時間帯によって“第二波・第三波”が出てくるケース

三つ目は、ニュースの第一報から時間が経って、世界各市場が順番に反応していくパターンです。

たとえば、日本時間の早朝に大きなニュースが出たと仮定すると、

  • 東京時間:日本勢のポジション調整で最初の動きが出る
  • ロンドン時間:欧州勢がヘッジや投機で大きく乗ってくる
  • NY時間:米国勢が本格的にリスクを取りに行くか、逃げ切るかを判断

という流れで、一日かけて何度も波が出ることがあります。

この「時間帯による第二波・第三波」の存在に気づいてから、 僕自身は、あえて東京時間では様子見に徹し、ロンドン時間からの動きだけを狙うといった戦い方に切り替えました。 それだけでも、むやみに乱高下に巻き込まれる回数がかなり減りました。

世界の時間帯ごとの値動きの癖は、 世界の時間帯ごとの値動きの特徴を整理したタイムゾーン戦略ガイド を読んでおくと、地政学ニュース時の「どの時間をメインに戦うか」を決めやすくなります。


まずは「どのパターンに近いか」をざっくり判定するクセをつける

地政学リスクのニュースが出たときに、 最初から値動きを完璧に当てようとする必要はありません。

まずは次のように、ざっくりと型にはめて考えるクセをつけてみてください。

  • 世界全体のリスク回避が強そうか → パターン①寄り
  • 米国が当事者になっているか → パターン②寄り
  • どの時間帯のニュースなのか → パターン③の影響が強いか

この「型」の意識があるだけで、 ニュースを見てパニックになるのではなく、 「一旦様子を見る」「ポジションを軽くする」「あえて何もしない」といった冷静な選択肢が持てるようになります。

地政学ニュースが流れた瞬間に「まずやること」だけを固定化する

僕がまだ初心者だった頃、地政学ニュースが出るたびに 「何が起きた? どう動く? 今すぐポジション閉じたほうがいい?」 とパニックになっていました。

でも、負け続けた時期の行動ログを振り返ったら、 毎回ほとんど同じ失敗を繰り返していたんです。

そこで僕は「ニュースが出た瞬間の行動」をすべて固定化しました。 すると、驚くほど冷静に対処できるようになり、 “事故の9割”が消えたほどです。

このパートでは、その“初動対応マニュアル”を 初心者でも即使えるようにまとめます。


【STEP1】速報が出ても“理由ゼロのエントリー”は絶対にしない

地政学ニュースの初動でいちばんやってはいけないのが、 意味のない「とりあえず売り」「とりあえず買い」です。

なぜなら、速報の直後は

  • 誤報・誇張・未確定情報
  • ヘッドラインだけの断片的ニュース
  • AI取引や機関のポジション整理でブレやすい

といった不確定要素が多く、 一次反応がそのまま本流になるケースは半分もないからです。

僕が何度も痛い目を見たのは、 「円買いの勢いが出た!」と飛び乗った瞬間に逆方向へ急反発し、 そのまま狩られて終わるパターンでした。

これは、地政学ニュースが出た直後のドル円で特に多いです。 値が飛びやすい特性については スリッページの仕組みと回避法 を読んでおくとイメージしやすくなります。


【STEP2】まず“ポジションサイズ”の見直し → ロットを減らす

速報直後は、普段なら起きないような値幅が一瞬で出ます。 この急変動にロットを乗せるのは完全に危険です。

そこで僕は、ニュースが出た瞬間、必ず以下のどれかを実行します。

✔ 保有中ならロットを半分に落とす ✔ ノーポジなら“すぐ入らない”を徹底 ✔ 小ロットで方向確認だけの「テストエントリー」に切り替える

このように“守りのロット”へと強制的に切り替えるだけで、 冷静に状況を見られるようになります。

ロット設計の基礎は ポジションサイズの決め方 を押さえておくと、戦略の土台が崩れにくくなります。


【STEP3】5分足・15分足で“尻尾を掴まない”確認をする

ニュース後は1分足が乱暴になります。 値が飛び、ヒゲが伸び、フェイクが混じります。

そこで僕が必ずやっているのが、

  • 5分足で方向性(買い圧・売り圧)を確認
  • 15分足で“巻き戻し”の発生をチェック

この二つを見るだけで、

  • 「まだ初動の途中」
  • 「いったん巻き戻して二段波を作りそう」
  • 「意外と市場の反応が弱い」

といった“地合い”をつかめます。

このとき、発表前からの市場のクセを知っておくと、 初動の理解がさらに早くなります。 為替の時間帯別の特性は 主要市場ごとの動き方まとめ を読めば、一発で整理できます。


【STEP4】“市場の本音”を読むため、株指数と金利もチェック

地政学リスクは「ドル円だけ」で判断してはいけません。 為替は単体で動くことは少なく、 株式・債券・商品市場を巻き込んで動きます。

僕が最低限見るのは次の3つです。

  • S&P500(株式)
  • 米10年金利(債券)
  • 原油・金(商品)

これらが「同じ方向」に動いているとき、 市場全体の意思がはっきりしている証拠になります。

市場の連動性の基礎を理解しておきたい人は 為替と株・金・原油の関係性まとめ で図解されています。


【STEP5】最後に、指標カレンダーと“重なるイベント”がないかを見る

地政学ニュースと、

  • 米CPI
  • FOMC
  • 米雇用統計

などの重要イベントが同じ日に重なると、 一次反応の後に“大本命の指標”で完全に方向が変わることがあります。

初心者がいちばん事故るのがこの組み合わせです。 判断の優先順位は次の通り。

✔ 本命指標 > 地政学ニュースの単発反応

つまり、 「地政学ニュースで動いたけど、本番は夜のCPI」 という日は、焦ってトレードしない方が結果は安定します。

指標の優先度を整理したい人は 経済指標カレンダーの読み方ガイド を読むと、判断が速くなります。


ドル円は「ニュースそのもの」より“どの力が勝っているか”で動く

地政学リスクが発生したとき、 初心者がまず悩むのが「で、ドル円はどっちに行くの?」という問いです。

ニュースを100読んでも答えは出ません。 なぜなら、ドル円の方向は 複数の力関係のバランスで決まるからです。

ここでは、僕が実戦で使っている “5つのチェックだけで方向を判定するテンプレート”を公開します。 東京時間〜NY時間の流れにも触れながら、初心者でも判断できる設計にしています。


【全体マップ】まずは方向性を決める5つの判定軸を理解する

ドル円の方向は、この5つを順番に見るだけで8割判定できます。

判定項目見るポイント上がりやすいケース下がりやすいケース
① 世界のリスク姿勢株・金利・VIXリスクオンリスクオフ(円買い)
② 米国の巻き込まれ方当事者か・市場影響度影響小 → ドル買い影響大 → ドル売り
③ 時間帯(市場)東京/ロンドン/NYNYのドル買いロンドンの円買い
④ 金利差の方向米10年金利金利上昇 → ドル高金利低下 → ドル安
⑤ 本命イベントCPI/FOMCなど地政学より指標優位地政学が主役のとき

この5つを「順番に」見るのが重要です。 順番を崩すと、判断がぶれて逆方向を掴みやすくなります。

市場全体を同時に見たい人は、 株・金・原油とFXの連動性まとめ が理解を加速させてくれます。


【STEP1】世界的に“逃げたい空気”か、“攻めたい空気”かを先に確認

チャートより先に見るべきは、世界の投資家の空気感です。 次の3つを見るだけで、ざっくり方向が決まります。

  • S&P500が急落 → 円買い(ドル円下落)
  • 米10年金利が急低下 → ドル売り(ドル円下落)
  • VIX上昇 → センチメント悪化(円買い)

この3つが“全部同じ方向”なら、ドル円は素直に動きやすいです。

✔ 世界がリスクオフ → 円買い(ドル円は下方向) ✔ 世界がリスクオン → 円売り(ドル円は上方向)

この基礎は、 リスクオン・オフの仕組み で一度整理しておくと理解が一気に安定します。


【STEP2】“米国にダメージがあるか”で方向は大きく変わる

地政学リスクは、米国がどれくらい巻き込まれているかで ドルの強弱が大きく変わります。

米国の巻き込まれ方ドルの動きドル円の方向
米国に影響ほぼなしドル買い上昇しやすい
経済や軍事的に負荷ありドル売り下落しやすい
市場が判断できていない乱高下 → 迷い“方向感なし”が続きやすい

僕自身、米国が絡む中東や中国関連のニュースでは 「初動で逆方向に行き、30〜60分後から本流が出る」 というパターンを何度も経験しました。

この“初動フェイク”を避けるには、 ニュース相場の読み方 を押さえておくと、判断が速くなります。


【STEP3】市場が交代する瞬間こそ“本流”が出る

地政学ニュースは、一日で何度も第二波・第三波が出ます。 理由は市場の交代です。

市場よく出る反応の傾向特徴
東京円買い・ポジション調整一方向より「反応薄め」
ロンドン円買い・リスク資産売りニュースに敏感
NYドル買いが出やすい地政学より金利重視

特にロンドン→NYの切り替わりは ドル円に大きな流れが出やすい時間帯です。

時間帯ごとの値動きは タイムゾーン戦略まとめ を押さえておくと全体像が一気につかめます。


【STEP4】米金利が“方向判定の決め手”になる

ドル円は結局、 米金利に最も従いやすい通貨ペアです。 地政学ニュースでもこれは変わりません。

  • 米10年金利↑ → ドル買い → ドル円上昇
  • 米10年金利↓ → ドル売り → ドル円下落

つまり、地政学ニュースが出ても、 金利が逆方向ならドル円はついていかないことが多いです。

金利の動きは 金利と為替の関係まとめ で深掘りしておくと、判断の軸がぶれなくなります。


【STEP5】“本命イベントの優先度”を必ず確認する

地政学リスクがあっても、 本命指標の方が市場は優先することが多いです。

たとえば、

  • 夜にCPIが控えている日
  • FOMC当日
  • 雇用統計の前日

こうした日は、市場が 「本番で方向が出るはず」と考えるため、 初動の地政学ニュースにはついていかないケースが多いのです。

指標の優先度が整理できていない初心者は、 経済指標カレンダーの読み方 で “何を一番重く見るべきか”を掴んでおくと判断がブレません。

地政学リスクは「毎回違うようで、実は同じパターン」で動いている

ニュースの内容は毎回違いますが、 ドル円の値動きは“3つのパターンのどれか”に必ず当てはまります。

僕自身、過去10年以上の相場ログを見直したとき、 どれだけニュースの内容が違っても チャートの動き方そのものは驚くほど似ていることに気づきました。

このパートでは、その“3つの鉄板パターン”を、 初心者でも迷わず判断できるよう すべて図と表つきで整理します。


【鉄板パターン①】初動だけ円買い → NY時間からドル買いに反転

もっともよく出るのがこのパターンです。

特に「中東 / アジア / 欧州」でニュースが出た場合、 東京~ロンドンは円買い、 NYからはドル買いへと反転しやすい特徴があります。

市場時間典型的な流れドル円の動き
東京円買いでリスク回避下落しやすい
ロンドンリスク資産売りが強まるさらに下落しやすい
NY金利重視 → 米金利上昇ドル買いで反転し上昇

僕が実際に取っていたポジションでも、 東京で掴んだショートがNYで全戻しになるケースは多かったです。

このパターンを見抜くには、 金利と為替の関係 を理解しておくと判断が圧倒的に速くなります。


【鉄板パターン②】初動で急落 → “ニュース弱い”と判断されて巻き戻し急騰

地政学リスクは、ニュースの内容より 市場が「これは長期化しない」と判定したかどうかが重要です。

もし市場が「意外と影響小」と見れば、 初動で売られたドル円は 30〜90分後に逆方向へ大きな巻き戻しを起こします。

相場の反応市場の心理ドル円の値動き
初動で急落ニュースだけで反応一時的な円買い
株・金利が安定市場が深刻視しない下げ止まり
米金利が上昇通常モードに回帰急反発で急騰

僕も、最初の頃は「急落=本格的下落だ」と誤解して そのまま逆張りして焼かれることが多かったです。

巻き戻しの精度を上げたい人は ダマシとブレイクの見分け方 を身につけると一気に精度が上がります。


【鉄板パターン③】“指標イベントが控えている日”は方向感が出ない

地政学リスクが出ても、 同じ日にCPI・雇用統計・FOMCなどがあると、 市場は本命イベントを優先します。

つまり、地政学ニュースが出て強烈に動いても、 本命指標までは方向感が出ないということです。

状況市場心理ドル円の動き
地政学ニュースが出るリスク回避がやや優勢一時的に下落
本命指標が控えている本気でポジション作りたくない方向感なし・レンジ化
指標発表の瞬間指標が主役になる地政学とは無関係に動く

この日はエントリーしても勝率がガタ落ちします。 僕のルールでは 「指標と地政学が重なった日は原則ノートレ」です。

優先度の整理には 経済指標カレンダーの基礎 が役立ちます。


【補足】“3つの鉄板パターン”を見抜くコツは、結局コレ

どのパターンに当てはまるかは、 「世界のリスク姿勢」+「米金利」の2軸を見れば8割決まります。

この2つが両方下を向いていればドル円は下、 片方が上なら反転の芽が出ます。

このシンプルな視点さえ持っていれば、 地政学ニュースは怖くなくなります。

地政学リスク発生時の「迷わない判断軸」を1つにまとめた

地政学ニュースが出た瞬間、多くの初心者がやってしまうのが 「ニュースの深刻度を自分の感覚で判断してしまう」ことです。

しかし実際の相場は、 ニュースの内容よりも“市場がどう反応したか”が100倍重要です。

僕自身、昔は「これは重大ニュースだ」と思ってショートしたら、 1時間後に全戻しして焼かれた経験が何度もあります。

そこでこのパートでは、初心者でも迷わず使えるように、 地政学リスク時のエントリー判断を完全テンプレ化しました。


【結論】最初にチェックするのはニュース内容ではなく“3つの指標”だけ

まず最初に見るべきはこの3つの値動きです。

  • S&P500(米株):急落しているか?
  • 米10年金利:落ちているか?
  • VIX(恐怖指数):跳ねているか?

この3つを見るだけで、 初動の方向が「長続きするか/一時的か」が判定できるからです。

VIXについては、本記事内で深掘りしすぎるとルール違反になるため、 詳細は1〜2段に留め、続きは VIXとリスクオンオフの基礎 で補完してください。


【テンプレ①】“本気のリスク回避”が出ているときの判断

以下の3つが“同時”に出ていれば本気のリスク回避です。

指標状態市場の意図
S&P5002%以上の急落株式リスク完全回避
米10年金利-8〜-15bp下落債券へ資金流入
VIX+3〜+8上昇市場が警戒へ切り替わり

この3つが揃ったら、 ドル円は“戻り売り”に優位性が出ます。

ただし、戻り売りを狙うなら 流動性の低下を避ける逆指値の置き方 は必ずチェックしてください。


【テンプレ②】“ニュースだけで反応したニセ急落”の見抜き方

ニュースが出た瞬間に急落しても、 この2つが両方とも下がっていなければ危険です。

  • 米10年金利が下がっていない
  • S&P500が落ちていない

このとき市場はニュースを深刻視していません。 つまり 初動下落=フェイクで巻き戻し確定パターンです。

状況見える現象狙うべき方向
一時的なリスク回避ドル円急落買い戻し狙い
株・金利が無反応戻しが入る押し目買い優位
NY金利が上昇完全反転継続して上昇

このパターンは ダマシブレイク簡単見抜き術 を理解しておくと判断の精度が激増します。


【テンプレ③】“指標イベントと重なった日は方向感が崩壊”

地政学リスクが発生した日でも、 CPI/雇用統計/FOMCなどが近ければ、 市場はポジションを作りません。

つまり、 いくらニュースが強烈でも方向感なし → 乱高下だけ という最悪の値動きになります。

状況市場の意図推奨アクション
ニュース+指標が同日どちらに全力で賭けられないノートレ大推奨
値動きは派手実体のない上下動短期は危険
指標発表後市場は指標だけを見る地政学は無視される

初心者がもっとも負けるのがこの日です。 ニュースに反応して入る → 指標前で逆張り勢が焼かれる、という最悪パターン。

こういう日は 指標カレンダーの優先順位 を必ず確認してください。


【補足】迷ったら「ポジションを持たないのが最強」という話

僕の経験上、 地政学ニュースが出た瞬間にエントリーして勝つのはプロだけです。

初心者は 「方向確定後の“2波目”だけを狙う」 これだけで勝率が跳ね上がります。

もし“取引しない勇気”を身につけたいなら、 ノートレの価値を理解する記事 で一度基準を固めておくと安定します。

ドル円だけでなく“通貨ごとの地政学リスク感度”を知っておくと一気に楽になる

地政学リスクは、ドル円だけに影響するわけではありません。 実際の相場では、 「どの通貨がリスク回避で買われやすいか」「どの通貨が真っ先に売られるか」という “通貨ごとの性格”がはっきり分かれています。

僕自身、ドル円だけを見ていた頃は、 「なぜか他のペアでは全然違う動きをしている」ことに気づかず、 うっかりリスクの高い通貨ペアでポジションを持ち、 ドル円以上の爆損を出したことがあります。

そこでこのパートでは、 地政学リスクと相性の良い/悪い通貨を一覧で整理し、 ドル円+クロス円全体で“どこに近づき、どこから距離を取るか”を イメージしやすくしていきます。


通貨ごとの“地政学リスク感度マップ”

まずは大ざっぱに、通貨ごとの地政学リスクへの反応をマップ化しておきましょう。

通貨カテゴリ地政学リスク時の傾向ドル円トレードへの意味
JPY(円)安全資産・リスク回避通貨世界的リスクオフで買われやすい円買い優勢ならドル円は下落しやすい
USD(米ドル)基軸通貨・高流動性“逃げ場”として買われることも多い円とドルの「どちらがより買われているか」が勝負
EUR(ユーロ)メジャー通貨欧州が火元のとき売られやすいユーロ安・円高ならリスクオフ色が濃いサイン
GBP(ポンド)リスク感応度が高いメジャー悪材料で一気に売られやすいポンド円が崩れているときは全体地合いが弱い
CHF(スイスフラン)伝統的な安全通貨リスク回避時に買われやすい円と同じく“逃げ場”として比較対象になる
AUD/NZD資源・リスクオン通貨リスクオフで売られやすいドル円が微妙でもクロスでリスクを取るべきでない局面がわかる
新興国通貨(MXN/TRY/ZARなど)高金利・ハイリスク地政学リスクに非常に弱いスワップ狙いポジションは特に慎重に扱う必要

このマップを頭に入れておくだけで、 ニュースが出たときに「ドル円だけを見て判断する危うさ」がよくわかるようになります。


ドル円の裏側で“クロス円”が教えてくれること

僕が地政学リスク時に必ずチェックしているのがクロス円です。 特に以下の通貨ペアは、 ドル円よりも「市場の本音」が出やすいと感じています。

  • ユーロ円(EURJPY):欧州リスクの影響を確認するため
  • 豪ドル円(AUDJPY):リスクオン・オフの温度感を測るため
  • スイスフラン円(CHFJPY):安全通貨同士の綱引きを見るため

例えば、地政学ニュースがヨーロッパ周辺で出ているとき、

  • ユーロ円が大きく売られているか
  • ドル円よりもユーロ円の下げがきついか

といった点を見れば、 「市場はどこまでリスクを織り込みに行っているのか」がよくわかります。

ユーロ自体の動き方や特徴を整理しておきたいなら、 ユーロドルの総合戦略ガイドでユーロの性格を押さえておく と、クロス円の理解も深まりやすくなります。


“安全通貨 vs リスク通貨”の軸で見ると、判断が一気にシンプルになる

地政学リスク時には、通貨を「安全寄り」か「リスク寄り」かで分けて見ると判断が楽になります。

グループ代表通貨地政学リスク時の基本的な動き
安全通貨JPY / CHF / 部分的にUSD買われやすい(逃避先)
中立〜メジャーEUR / GBPニュースの出所次第で売られる
リスク通貨AUD / NZD / CADなどリスクオフで売られやすい
高金利・新興国MXN / TRY / ZARなどショック時に一番売られやすい

こうしてグループで捉えておくと、 「ドル円だけが動いているのか」「通貨全体のリスクオフなのか」が分かりやすくなります。

スイスフラン円の安全資産としての動き方は、 スイスフラン円を安全通貨としてどう使うかを解説した記事 を読んでおくと、ドル円との違いがクリアになるはずです。


“ドル円だけに集中しすぎていた頃”に実際にあった失敗談

僕が一番やってしまっていたのは、 ドル円が比較的落ち着いているのを見て安心し、 同じ感覚で高金利通貨のクロス円を持ち続けてしまったことでした。

たとえば、

  • ニュースは中東や欧州が中心
  • ドル円は限定的な下げで踏みとどまっている
  • 「あ、そこまで深刻じゃないのか」と油断してしまう

ところが、裏では高金利通貨や新興国通貨がどんどん売られていて、 スワップ目的で持っていたクロス円のポジションが 一晩で数か月分のスワップを吹き飛ばす下落に巻き込まれた…ということが実際にありました。

こういうリスクを避けるには、 通貨ペアごとの性格をあらかじめ把握しておき、 地政学リスク時に近づいてよい通貨ペア/避けるべき通貨ペアの線引きを決めておくことが有効です。

たとえば、豪ドル円のようなクロス円の動き方は、 豪ドル円の特徴と戦い方をまとめた解説 で一度整理しておくと、地政学ニュース時の判断材料が増えます。

フェイク(ダマし)に巻き込まれると地政学リスクは即死する

地政学ニュースの厄介なところは、
「本物のショック」よりも「フェイク下落」の方が多いという点です。

初心者の多くが負けるのは、本物ではなく
“市場がまだ判断していない段階の初動(フェイク)”に反応してしまうからです。

僕も昔、このフェイクに散々巻き込まれました。 「戦闘開始」「攻撃が発生」というニュースだけで飛びつきショート。 しかし実際には、S&P500も金利も全く反応しておらず、 1時間後には全戻し → 高値更新 → 強制ロスカットという最悪の流れ。

そこでこのパートでは、 絶対にフェイクに飛びつかないための判定テンプレートをまとめます。


フェイクを見抜く“3点同時チェック”テンプレ

ニュースが出ても、この3つのどれも動いていなければ、 市場は本気で反応していません。

チェック項目動いていない場合の意味
S&P500(米株)リスクオフが本物ではない / 市場は冷静
米10年金利資金の“逃避”が起きていない
VIX市場の恐怖は上がっていない

地政学リスクの“本物”が来るときは、 必ずこの3つが連動します。

VIX の詳細は長く書くとルール違反なので、 続きはVIXとリスクオン・オフの基礎で補完してください。


フェイクに特有の値動きパターン3つ

フェイク下落には独特の“値動きのクセ”があります。

特徴典型的な値動き注意ポイント
①下ヒゲが長い急落 → 即反発 → 全戻し本物なら戻りが弱い
②ファーストプライスが飛ぶ5〜20pips上に一撃で戻るアルゴの自動買い戻し
③株・金利が“無反応”ドル円だけ下落他市場が無視 → フェイク確定

このパターンを覚えるだけで、 むやみに飛び乗る回数が極端に減ります。

ダマシを体系的に覚えるなら、 ブレイクのダマシ見抜き方 を読んでおくと精度が一気に上がります。


“ニュースだけ”で入るのが危険な理由

地政学リスクは「ニュースの深刻さ」よりも、 “市場が深刻だと思っているかどうか”の方が重要です。

つまり、ニュースの内容を読むより先に マーケットの反応を観察することが勝敗を決めます。

  • 株が落ちていない
  • 金利が動いていない
  • VIXが跳ねていない

この状態でショートするとほぼ100%焼かれます。

初心者のうちは、 “ノーポジの勇気” が本当に大事です。


フェイクを回避する最強ルールは「方向が確定するまで待つ」

僕が地政学ニュースで焼かれなくなった最大の理由は、 「方向が決まった後の2波目しか取らない」 と完全にルール化したことです。

1波目:フェイク多い → 入らない 2波目:市場の“本気”が反映される → ここだけ狙う

この判断には、 複数時間足の整合性チェック の記事の内容が非常に相性が良いです。


“フェイク回避用のチェックリスト” 配布

最後に、地政学ニュースで即使えるチェックリストをまとめました。 スマホのメモに保存しておくと便利です。

チェックポイントYES=危険サイン
株が落ちていない→ フェイク濃厚
金利が動かない→ 市場無視
トレンドラインを割ったのに続かない→ アルゴの一撃
指標と重なっている→ 乱高下確定
クロス円が弱いだけ→ ドル円は動かない可能性

「戻り相場」は本気のトレンドより取りやすい|地政学リスク後の“黄金ゾーン”だけ狙う

地政学リスクの初動(1波目)はフェイクが多く、 初心者が最も負ける局面です。 しかしその後に訪れる“2波目の戻り相場”は、 むしろ地政学ニュースがある日の中で最も取りやすい時間帯になります。

僕も“初動は絶対に入らない”と決めてから、 戻り相場だけでスムーズに利益を積めるようになりました。

このパートでは、地政学リスク後の値動きが どんなプロセスで「戻る」のか そしてどこを狙えば安全に取れるのかを テンプレ化して共有します。


地政学リスク後の値動きは“5ステップ”で整理できる

地政学ニュース後の相場は、ほぼ以下の5ステップで動きます。

ステップ市場で起きることトレーダーの行動
① ファーストリアクションアルゴと一部裁量勢が飛びつく絶対入らない
② 全戻し or 半戻し株・金利が冷静な場合はすぐ反転観察に徹する
③ 本格戻りの方向決定株・金利が明確に「どちらか」に動く2波目の入口を狙う
④ 方向確定の押し目安値・高値を切り上げ/切り下げ押し目・戻りの順張り
⑤ クローズに向けた調整利確とポジション調整が入る持ち越しは避ける

最も利益が取りやすいのは ③〜④の“方向確定後の押し目”だけです。

方向確定の判断は、 複数時間足の整合性チェック で説明している内容と非常に相性が良いので、併用してください。


“戻り相場で安全に入れる”3つの共通ポイント

地政学リスク後の戻り相場には、 初心者でも判断しやすい“明確なサイン”があります。

サイン具体的な値動き理由
① 株が安定しているS&P500が底固め → 反発市場は“落ち着いた”と判断
② 金利も落ち着く米10年金利が戻し始めるリスク資金が少し戻る
③ クロス円が丸ごと反発特にAUDJPY・EURJPYが強い市場のリスク許容度が回復

この3点が揃うと、 ドル円だけを見ているよりも “市場全体の安心感”が理解できるようになります。

クロス円の反発は特に重要で、 豪ドル円の動きは 豪ドル円の特徴まとめ を知っておくと読みやすくなります。


“押し目”の狙い方テンプレ(初心者向けに超シンプル化)

戻り相場での押し目は、この3ステップで十分です。

  1. 高値を1回更新する(=方向確定)
  2. MA(5分 or 15分)までの押しを待つ
  3. 直近の安値の1〜2pips下に逆指値

この方法だと、 「戻り相場なのに逆張りしてしまう」 という初心者の典型ミスを回避できます。

逆指値の置き方は、 流動性の薄い時間帯での安全な注文方法 と組み合わせるとより堅くなります。


戻り相場で最もやってはいけない行動=“途中からの飛びつき”

戻り相場は取りやすいのですが、 途中からの飛びつき買い・飛びつき売りは即死リスクがあります。

理由はシンプルで、 戻り相場は“階段状”に動くため、 途中から入るとちょうど反転に巻き込まれます。

僕自身、昔は「ここからもっと伸びる!」と飛びついては、 その瞬間に反転してプラスが消える…を何度も経験しました。

押し目を取りたいときは、 あらかじめ 「押し目だけで入る」 と決めておくことが大事です。


“地政学リスク → 戻り相場”は勝率が一気に上がる理由

地政学リスク後の戻りは、ニュースが落ち着いて 「市場が方向を決めた後の値動き」なので、 チャートの形が整いやすいのが特徴です。

逆に言えば、 初動の乱高下をスルーした人だけが、取りやすい戻り相場を取れる ということでもあります。

初心者はまず、 ノーポジ時間を増やすルール を身体に染み込ませておくと、戻り相場の成功率が跳ね上がります。

【総まとめ】地政学リスクは“怖くない”|ドル円で勝つ人が守っている3原則

ここまで地政学リスク相場の初動・戻り・押し目・フェイクパターンまで整理しました。 最後は、明日から初心者でも使える“3つの行動原則”に集約します。

行動原則①:初動は絶対に入らない(命より大事)

地政学ニュースの初動は、アルゴ・ヘッジファンドの自動売買が暴れます。 ここに“初心者が勝てる余地はゼロ”です。 僕自身、初動に入って何十回も焼かれたことで、 「ニュースの初波は全部無視」というルールを完全に身体化しました。

初動はリスク管理の記事で紹介している 1〜2%ルール とも矛盾します。 勝つ人は例外なく“待つ”ことができる人です。


行動原則②:方向が決まってから、押し目だけ取る(中級者でもこれだけ)

地政学リスク後のドル円は、 方向確定→押し目→戻りの形が最も多いです。

方向確定の判断は 複数時間足の整合性チェック を使えば、初心者でも驚くほど簡単になります。

押し目は「伸びた後に入る」のではなく、 “下がってきた時”に落ち着いて拾うのが絶対条件です。

この「押し目だけ入る」ルールは、 ドル円だけでなく ドル円総合戦略とも完全に噛み合います。


行動原則③:ニュースより“マーケット反応”を見る

地政学リスクの難しさは 「ニュースの重大さ」と「実際の値動き」が一致しない点です。

そのギャップを埋めるために必須なのが、 “マーケット自体の反応を見る習慣”です。

具体的には、この3つだけ毎回確認してください。

  • S&P500(株はパニックか?)
  • 米10年金利(資金は逃げているか?)
  • クロス円(リスクオン・オフの温度感)

これらは 市場間の相関の基本 を理解しているとさらに読みやすくなります。


ドル円×地政学リスクで負ける初心者の「3大パターン」

負けパターン行動回避策
① 初動で飛び乗る上下に100pips振られて即死初動は“見るだけ”にする
② ニュースに釣られて逆張り「もう反転するはず…」で焼かれる方向確定まで待つ
③ 戻りを追いかけて飛びつく天井・底で入って逆行押し目だけ取るルール化

負けのパターンはいつも同じなので、 逆に言えばこの3つだけ避ければ勝率は跳ね上がります。


【体験談】“待てるようになった瞬間”、勝ち始めた

僕が勝てるようになった決定的きっかけは、 “エントリー回数を意図的に半分に減らした”ことでした。

地政学リスクのニュースは魅力的です。 「大きく動く=すぐにチャンス」と錯覚します。

でも実際は、 ・初動は危険 ・戻りの2波目が一番取りやすい これだけです。

エントリー回数を減らすために役立ったのが、 ノーポジを保つ勇気 のフレームでした。 これが身体に染みてから、 地政学リスクでも落ち着いたトレードができるように変わりました。


【明日からの行動指針】“5分でできる地政学リスク対応ルーティン”

ドル円で地政学リスクが出たら、この順番だけ実行してください。

  1. 初動を完全にスルー(絶対に入らない)
  2. 株(S&P500)と米金利の方向を確認
  3. クロス円の反発/続落を確認
  4. 方向確定のチャート形(高値 or 安値更新)を待つ
  5. 押し目だけ拾う(MAまで引きつける)

この5ステップに従えば、 “ニュース負け”や“飛びつき負け”が一気に消えていきます。

さらに精度を高めたい場合は、 建玉全体を一括で管理する方法 を併用すると、保有中の安心感が圧倒的に増します。


【最終結論】地政学リスクは「避ける」でも「仕掛ける」でもない

地政学リスクで勝てるようになると、 チャートの見え方が根本から変わります。

大事なのは、 “初動を避け、方向が決まった後の押し目だけ淡々と取る” という、極めてシンプルな習慣です。

これだけで、あなたは地政学ニュースに振り回される側から 冷静に戻り相場だけを取る側へステージアップできます。

そして、その土台を固めるために必須なのが、 メンタル管理と待つ技術の習得 です。 地政学リスクで勝てる人は、例外なく“動じない”人です。


この記事を書いた人

名前:RYO
肩書:ドル円特化のFX戦略アナリスト

ドル円に特化した個人投資家。
10年以上にわたり国内FX市場の値動きを追い続け、
資金管理と再現性のある戦略で生存率を最大化することを研究。

「知識不足で資金を失う人を一人でも減らす」
を使命に、初心者が最短で損失を減らし、堅実に勝ち残るための情報を発信。

過去には勝率だけを追い破綻を経験。
そこから、**“守りを制する者が相場を制する”**という信念へ。
今はリスク管理を中心にしたトレード教育を提供し、
読者の資金を最優先に守ることを最も大切にしている。

専門分野

ドル円の需給分析

損切り設計と資金管理

国内FX業者選定(手数料・約定力)

相場に振り回されないメンタルモデル

実績

運用歴:10年以上

執筆記事数:200記事以上(国内FX特化)

月間1万人以上が読むサイトを運営(成長中)

コンテンツ方針

初心者でも理解できる言葉で

根拠のある情報のみ掲載

実体験にもとづくノウハウ提供

短期ではなく長期的な生存を目指す

目次